古い写真を整理していたら、スカイツリー建設前の風景を撮った写真が出てきました。
2005年3月、押上・業平橋に新しい電波塔を建設することが内定しました。
そのニュースが流れた直後、なんだか嬉しくなって、建設予定地を回ってガラケーで撮った写真です。
旧業平橋駅ホームより


東武橋より


コンクリート工場


押上駅出口付近にあった駐輪場


京成橋より


誘致合戦の思い出

2004年末から2005年春にかけて、「新東京タワー」建設場所の誘致合戦が(一部のネットで?)盛り上がっておりました。
有力候補地として「さいたま新都心」「池袋」「浅草」などがあがり、「東京タワーを改造して高くする」なんていう奇案も出てました。
当初はずっと「さいたま新都心」が最有力とみられていたようです。
しかし2005年2月になって突然、東武鉄道が現在のスカイツリーの計画「(仮称)すみだタワー」を発表。
発表の際に東武鉄道のサイトにサイトにアップされた動画とイメージ写真は本当に衝撃的でした。
そして2005年3月に「(仮称)すみだタワー」が建設地に内定しました。
あっという間に他の建設候補地からさらっていった感じです。
ネットの掲示板では、「押上?」「業平橋?」「そんな場所聞いた事ない!!」「誰がそんな所に行くんだ!? 有り得ない!!・・」といった声が多く出ておりました。
その気持ちはよくわかります。
写真のとおり、線路脇にコンクリート工場、北十間川は単なるドブ川・・・
当時は本当に人気のないひっそりとした場所でした。
実際、地元民としても
「そりゃーあんなのが建ったらすげーけど・・」
「あんなところに・・・?」
「大丈夫なの・・・??」
と半信半疑の気持ちでおりました。
テレビで建設地内定のニュースが流れた際、アナウンサーが「おしあげ」を「おしがみ」と読み間違えたのを見て、ますます不安な気持ちになったものです。
あれから14年。
トントン拍子にスカイツリーが建ち、多くのお客様に来ていただくようになりました。
この場所に建てることが決まった際、有識者による選定理由も同時に発表され、「古い文化や伝統が残っている場所で浅草や両国などが近い・・」といったようなことも書いてありました。
当時は「そんな理由でいいの?」と不安に思っていましたが、
多くの外国人観光客が訪れている現状を見ると、この場所もそんなに悪くなかったんだなあと思います。
スカイツリーが建ったことによる負の側面もありますが、
私はこの14年、わくわくさせてもらい、非常に楽しかったです。